• やまなか 皮膚科
    • 尼崎 武庫之荘の皮膚科 やまなか皮フ科クリニック 山中皮膚科です。アトピー性皮膚炎、アレルギー、小児皮膚科、巻き爪や、できもの、ほくろの手術などに対応しています。

 湿疹・アトピー性皮膚炎・蕁麻疹・円形脱毛症・水虫・ニキビ・掌蹠膿疱症・乾癬などの各種炎症性疾患
 小児皮膚科(食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、乳児湿疹、イボ、みずいぼ、発疹を伴うウイルス疾患、けがなど)
 皮膚外科(ほくろなどの色素性病変や、できものなどの、診断と治療。巻き爪に対する各種の処置や手術。やけどなど)
◯ VTRAC(紫外線療法)による難治性皮膚疾患(掌蹠膿疱症、白斑、円形脱毛症、乾癬、アトピーなど)の治療
 しみ・そばかすの治療(塗り薬を用いた、しみ抜きの保険外治療)
皮膚、爪 髪の毛などのトラブル、ケガはお気軽にご相談ください

Q: アトピー性皮膚炎って治らないの?

医者 イラスト.jpg アトピー性皮膚炎の方の皮膚では、表面上の赤みや皮膚炎は治っていても、深部の皮膚ではまだ炎症がくすぶっています。多くの方では一見よくなるとすぐに外用を止めてしまうので、すぐに再発してしまうのです。多くの患者さんが良くなったり、悪くなったりを繰り返してしまうのです。
 皮膚の状態の観察はとても重要ですが、現在では皮膚表面の状態だけでなく、どれだけ内部でアトピーの炎症がくすぶっているのかを採血で評価することができます。それがTARCです。この値と、皮膚の状態、個々の悪化因子などを考慮しながら、根本的に炎症を抑えていくことで、寛解状態(保湿だけしていれば通常の皮膚と変わらない状態)にもっていくことが可能となっています。
 さらに重症のアトピー性皮膚炎の方でも、寛解後にプロアクティブ療法(皮疹が再燃する前に週に数回の外用を行なって、再燃を防ぐ治療)を行い、積極的に予防していくことが重要です。

Q: うちの子の皮膚炎がひどいんですけど、放っておいて大丈夫ですか?

 放っておいてはいけません。現在、アトピー体質の子供にはできるだけ早期にスキンケアや外用を行ったほうが、将来のアトピーになる可能性が低くなることが分かっています。一見不思議に思えるかもしれませんが、皮膚の状態がよくなると卵や小麦などのアレルギーの数値も下がってくることが分かっています。採血での食物アレルギーの数値は皮膚炎の原因ではなく、皮膚炎の結果と捉えられるようになってきました。ひとは皮膚を介して外の世界と触れ合っています。皮膚炎を放っておくということは、将来難治性のアトピーの原因をつくることになるので、早期にケアをしていく事をお勧めします。

Q: イボ(手足のイボや、水イボ)は放っておいても大丈夫ですか?

水イボ.gif 結論からいうと、いつかは治ります。しかし、その「いつかは」が問題となります。治るまでに1、2年、もしくはそれ以上かかる方もおられます。なかには、100個ほどの水イボが出来てしまい、あきらめて皮膚科を受診されるお子様もおられます。その間に兄弟やお友達にうつしてしまったり、多数のイボを取るのはお子様への負担もかなり大きいものです。したがって、通常のイボは一個でも、水イボでも5個ほど出現したら、早めの治療をおすすめします。
 なお、水イボを取る前に、痛み止めのシールを貼ることも可能になっていますので、御相談下さい。

Q: できものやホクロが気になります

ダーモ.jpg まず、診断です。皮膚には良性、悪性の様々なできものやホクロの癌などが発生します。必要に応じてダーモスコープ(虫眼鏡のようなもの)で観察し、診断を行います。
 また見た目の問題から、できものやホクロを取って欲しいという方もおられます。当院ではできるだけ、傷跡がきれいになるように様々な工夫(傷の方向や、形、使用する糸の種類や縫い方の工夫など)を行なっています。これらの工夫はしてもしなくても値段は同じですし、もちろん保険診療で行うことができます(当院では全てのできものを保険診療で治療しています)。
 また、できものの種類によっては、切らなくても簡単な処置で取れるものもありますので、お気軽に御相談下さい。

Q: ニキビが治りません

グラフ.jpg ニキビで悩んでいる方の対処法では、病院で薬をもらう方は10%を切っています。これはもったいない結果だと思います。医師の目からすると、巷には効果の乏しい商品であふれかえっています。
 近年アダパレン(商品名:ディフェリンゲル)がニキビに処方できるようになっています。欧米では早くから認可され、ニキビ治療、予防のスタンダードとなっていましたが、ようやく日本でも使用できるようになりました。もちろん保険が効きますので、3割負担の方で約1ヶ月分(1本)の薬代は600円弱となっています。
 ニキビの治療といえば、以前は抗生剤やイオウの塗り薬などしかありませんでしたが、このディフェリンゲルの登場により、コメド(毛穴のつまり)を予防し、化膿するようなニキビや、ニキビ跡を防ぐことが可能になっています。
 一旦ニキビ跡になると高額な治療法しかなかったり、効果がはっきりしない治療法しかないのが現状です。ニキビも早めに適切な治療を行うことが重要です。


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Q:市販の水虫薬が効かないんですけど

 まず、水虫でない可能性があります。痒みやブツブツ、また皮がめくれていても水虫以外の疾患のこともあります。しっかりと顕微鏡で水虫菌(白癬菌)がいるか確認した方が良いと思います。また、白癬菌ではなく、カンジダ菌が検出されることもあります。その場合は別の塗り薬の方が有効です。爪の水虫では飲み薬の方が有効ですので、ご希望の方はご相談下さい。
 さらに足の裏が硬くなっているような水虫では、角質を溶かして皮膚を薄くする薬も併用すると治りが良くなります。(ご希望の方には水虫薬と混ぜて処方することも可能です)。

Q: しみ、そばかすを取りたいんですけど

医者 イラスト.jpg なかには市販の高級クリームを使用されている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、なかなか効果が出なかったのではないでしょうか?それは明確な効果を発揮できる薬には、リスク(赤くなるなど)があるからです。リスクがあるものは売りっぱなしには出来ないのです。
 当院で作製している、しみの塗り薬には市販品の美白剤(β−アルブチンなど)の約100倍の美白作用を有している成分を使用しています。実際シミやそばかすを薄くするにはトレチノインクリームも不可欠でこれらを併用し、色を薄くしていきます。これらはしみ抜き効果は高いものの、一時的に塗った部分が赤くなったりします。多少赤くなった方の方がシミは薄くなっています。この治療法は東京大学の吉村先生が考案された治療法で、私も住友病院で美容皮膚科を立ち上げる時から使用しています。これまでの治療経験では、約3割の方でしみは殆ど消え、5割の方で以前より薄くなり、概ね8割くらいの方に満足していただいております。赤くなったりしますが、その分効果的な治療法です。
 ただ、しみは病気では無いので保険が効きません。当院では自費の初診料700円(税別)にて診察をさせて頂き、医師が有効だろうと判断した場合、これらのクリームを医師の指導のもと、処方しております。